美容クリニックで働きたい看護師の志望動機とは

■エントリーシートや面接で語られる志望動機

美容皮膚科や美容外科などの美容系のクリニックを志望する看護師の志望動機はどのようなものが多いのでしょうか。
エントリーシートに記入する内容や面接の際に語られる志望動機についてみていきたいと思います。
自分が美容や美肌に興味があるから、きれいになりたい方のお手伝いをしたいというもの、美容整形外科の技術を間近で勉強したいといった動機も多く見られます。
この点、病気やケガの治療というのは、健康な状態や平常の状態をゼロとすれば、病気やケガでマイナスの状態になっているのをゼロまで回復させる医療技術です。
これに対して、美容整形では本来あるべき姿のゼロの状態から、本人が望むより美しい状態や異なる状態へとプラスの方向へ引き上げる治療であり、性質が異なります。
つまり、マイナスになってしまったものをゼロに引き上げる医療ではなく、ゼロからプラスへ、今はないものを造り上げる技術に興味を持って、それを勉強したい、そのノウハウを身に着けたいと志望する方が多いということです。

■志望したほかの理由1つ目

メインの志望動機のほか、実際に面接時に語るかどうかは別として、本音として考えている美容クリニックの看護師になりたい動機もあります。
その代表的なものを見ていきましょう。
1つ目は夜勤がないという点です。
通常は入院病棟がある美容クリニックというのはないので、夜通し患者を看護師して早朝まで勤務するといった夜勤はありません。
看護師を目指す以上は夜勤があることを覚悟して看護学校で学び、資格を取得しているわけですが、実際に病院で働いてみて思った以上にキツイと感じる方や生活リズムに馴染めない方がいたり、少人数で夜間に対応することに不安を感じ、プレッシャーで精神的に耐えられなくなる方も少なくありません。
また、夜勤も頑張りたいけれど、結婚や出産により、子どもを見てくれる人がいないといった理由で夜勤が難しくなる方もいます。
こうした方にとって、夜勤がない美容クリニックは働きやすく、求人に応募する動機の一つとなっています。

■志望したほかの理由2つ目

美容クリニックの治療は元気な人がより高みを求めて美容整形を受ける場合やコンプレックスや悩みなどを解消するために受ける治療です。
病人やケガ人の看護とは基本的に性質が異なります。
病棟勤務で辛い状況にある方のケアにストレスを感じることや人の死を看取ることを通じて自分には荷が重いと感じ、看護師の仕事が辛いと感じてしまった方が、それでも資格やノウハウを活かせる場所はないかと考えた結果、美容クリニックを志望することも少なくありません。
もちろん、美容整形の現場でも医療ミスや患者の体調の急変などによって人が亡くなるリスクは皆無ではありません。
ですが、通常では起こりにくいケースですので、病棟での看護や一般的な保険診療の外来とは全く異なる分野として希望する方も少なくないのです。

■志望したほかの理由3つ目

エントリーシートや面接ではあまり語られることがない、志望動機として自分の時間が作りやすい、仕事が終わってからの時間が充実しそうという動機もあります。
美容クリニックは利用者のニーズや提供する治療の性質から、都心部や街中に多いという特徴があります。
都内であれば、人気がある商業エリアやおしゃれな街にあることがほとんどです。
主要駅の駅前などにあることも多いので、仕事が終わったあとにショッピングを楽しんだり、映画を見に行ったり、コンサートに出かけたり、友人や恋人、家族などと待ち合わせて食事を楽しんだりできます。
夜勤明けで疲れて病院との往復だけで終わってしまっていた人にとっては、新しいライフスタイルがスタートできることでしょう。

 

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