美容クリニックにおけるインセンティブ制度の基準について

■インセンティブ制度はあるものの基準はクリニック次第

美容外科や美容クリニック、あるいは美容に特化した美容皮膚科などは、ほぼ全てが保険診療対象外の治療になります。

その理由は、病気の治療を目的に行う医療行為ではなく、大半が美しくなりたいという美容目的から行われるからです。

患者にとっては、それだけのお金を払ってでも受けたい理由があることから、美容関連の医療機関の治療代は必然的に高額になり、そこで働く看護師の給料も一般の病院よりも高めになるというわけですが、それ以外にも高額の給料になる理由があります。

それが、毎月の基本給以外に貰えるお金が発生することです。

これが、美容に特化した医療機関の最大の特徴であり、求人募集が出たら、あっという間に転職希望の看護師が集まると言われている理由でもあります。

インセンティブ制度を採っているクリニックがほとんどではあるものの、基準は各クリニックが独自に定めていますので、インセンティブ制度があるからといって高額の給料になるとは必ずしも言えないところは、転職を決める際に注意が必要な点です。

美容外科への転職を考えて求人先を探している看護師にとって、インセンティブ制度はこれまでになかった給料の形態となります。

これまでは基本給に残業代や夜勤手当などの各種手当てが加算され、基本給よりも多くなるという給与計算方式だったのが、美容医療のクリニックでは基本給とインセンティブの二本立てになるからです。

美容クリニックはほとんど外来診療だけで病棟がないことから、夜勤手当というものはそもそも発生しません。

忙しいときには残業することになり、当然、残業代は出ますが、予約制で診察時間内に終わるように時間配分を定めて予約を入れていることから、診療時間をオーバーし、残業が発生するということも、ほとんどないと言って良いでしょう。

そのため、一般の病院における基本給に上乗せされることによって給料が増える要因の手当てがほぼないことから、逆に能力を評価するインセンティブ制度を導入しているのが、美容医療クリニックの特徴なのです。

これから美容関連のクリニックへ転職するのなら、求人募集にインセンティブにおける判断基準が書かれていないかをチェックし、記載がなければ面接のときに尋ねるのがおすすめです。

大手クリニックの場合、ほとんどがインセンティブ制度を導入しています。

個々にノルマを与えて奮起を促すタイプと、みんなで協力してノルマを達成し、みんなでインセンティブを貰おうというタイプがあり、どちらが良いかは自分の性格やどんな風に仕事をしたいかによって変わってくると言えそうです。

クリニックによっては、相談に訪れた人の話を看護師が聞き、施術を受ける気にさせてくれるようにしてインセンティブとするところもあれば、相談は医師やカウンセラーが行い、看護師は処置に徹するところもあります。

処置に徹する場合、看護師が患者を増やしてインセンティブを貰うのは困難です。

そのため、こうしたクリニックは看護師に対するノルマはほぼありません。

そうなると、インセンティブ評価はあくまでも看護師としての働きぶり次第ということになるでしょう。

大手美容クリニックは、独自のスタイルでインセンティブ制度を作っていますので、インセンティブの基準がどこにあるかを見極めながら、求人を探すのがおすすめです。

それというのも大手の美容クリニックは、インセンティブ以外の福利厚生が充実しているというメリットもあるからです。

とはいえ、やはりインセンティブが気になるという看護師なら、転職の際に明確な基準が定められている美容医療機関の求人を探すと、安心して仕事に打ち込めます。

激戦の美容外科や美容クリニックへの入職を実現するために、美容専門に特化した、美容ステーションへご相談くださいませ。