美容クリニックにお勤めの看護師にインタビューしました。

〜その1 美容クリニックと病棟勤務の違い〜

私は、都内にある個人経営の美容クリニックに勤めて3年になります。
総合病院で2年病棟経験を積んだ後、大手S美容クリニックで2年経験を積み、いまの美容クリニックに転職してきました。

 

美容クリニックと病院勤務の違い

①夜勤がない上に給与が高い」「②命に関わるプレッシャーがない」「③病棟勤務よりラク
美容クリニックに勤めたことがない看護師には、そう思っている看護師が多いと思います。
そういう私もそうでした。

実際に美容クリニックで働いてみて、いま私が感じていること

「①夜勤がない上に給与が高い」
はい、確かにそうです。ただし、美容クリニックの多くは利益主義です。クリニックの売上状況によっては、給与の変動もあります。大手の美容クリニックに勤務していたときは、然程給与に差がでることはありませんでしたが、個人クリニックに勤務している現在は、月ごとに数万円の差があります。

「②命に関わるプレッシャーはない」
美容クリニックに転職して一番大きかったのは、この部分。
病棟勤務、特に第3次救急指定病院に勤めていた私は、毎日いつ急変するかわからない患者さんの命と身近に接していて、常に命を預かっているという責任を背負っていました。美容クリニックに転職したことで、責任から解放されて、日々心にゆとりが持てるようになりました。

「③病棟勤務よりラク」
そう思って美容クリニックで看護師業務をじめたのですが、そんなことありませんでした。
確かに命に関わるプレッシャーから解放されましたが、業務内容はラクではありません。
まずは覚えることが多いです。「看護師1年目の時と同じ」と思って入職すると、業務に対するギャップは少なく済むかもです。休みの日は体を休めるだけでなく、業務の復習の時間に当てたりしていました。
あと美容クリニックは「接遇」を求められます。「患者さんの命に関わる」とは違った心の神経を使うことになるんです。「気遣い」というものです。私の同期には、この部分に慣れるまで苦労した看護師もいました。中には退職にまで至ってしまった看護師も…。
美容クリニックに転職したての時、私の場合はですが、3ヶ月は仕事から帰ってきてすぐ寝に入りましたし、休みの日はどこにも出かける気になりませんでした。
まぁ病棟をバタバタと駆け回ったり、ナースコールにビクビクすることはないので、体力的な部分はラクだったかもしれません。

 

美容クリニックの勤務は、見方によっては、精神的にも体力的も、病棟勤務よりは「ラク」かもしれません。
ですが、このことはどんな仕事もそうだと思いますが、
「ラク」な仕事なんてない、それなりの対価があって、収入を得ることができるのだと思います。

 

※〜次回は、大手美容クリニックと個人美容クリニックの違いについて〜

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